Vapor Trail

ひこうき雲のように生まれては消えていく思考を、ぽつりぽつりと記していくブログです。

ライブレポ Kula Shaker 11/21(月)@Zepp Divercity

こんにちは、Michelleです。昨日は、お台場のZepp Divercityにて、Kula Shakerのデビューアルバム『K』の再現ライブへと行って参りました!!!

 

見終わった後の感想は、

「これは、すごいもの観たな・・・!!」

っていう一言に尽きました。

 

前座のOgre Your Assholeの演奏が終わり、セット替えを経て、ステージの両端に『K』と書かれた幕と『K』のジャケットに描かれているクリシュナ神の幕が出現すると観客は大興奮。会場に流れるBGMが一曲終わるごとに早くKula Shaker見たい!!と言わんばかりの拍手。ちなみにBGMはインド音楽からビートルズの"Being the Benefit of Mr. Kite”、クリームの"Sunshine of Your Love"のカバーなんかがかかっていました。

 

『K』の再現ライブということだったので、初めから『K』を再現して、最後に"Hush"とか新作の『K 2.0』から数曲やるのかなと思っていたのですが、これがいい意味で期待を裏切られて。

なんと、出だしはビートルズの"Sgt. Peppr's Lonely Hearts Club Band”のカバー。しかもノリノリで「Kula Shaker's crazy hearts club band」と替え歌して歌ってましたね。

そして、もう一曲("Let Love B (With U")を披露した後、みんなで『K』がリリースされた20年前に戻る儀式(笑)

そこから『K』のA面に突入。"Hey Dude"が始まると会場の熱は最高潮に。

私ももちろん、「catch the sun~!!!」しましたよ。

 

そこからはもう見事としか言えない演奏と盛り上げ方で名アルバムを再現していったのですが、Govindaが抜けたときには一瞬会場が騒然としましたね。私も次は大合唱しようと意気込んでいたところだったので。まあ、アンコールにまわすんだろうなとは思いましたけど。

 

A面が終わると、ここで言ったんシングルのB面などに収録された初期の曲たちを披露。ジョージ・ハリスン作曲の"Ski-ing"のリフ(エリック・クラプトンがリードギター)をモチーフに作った"Gokula"など、名曲がよみがえりました。

 

そして満を持してB面へ突入。"Jerry Was There"では時事ネタでトランプの名前とかはさんでましたね。B面はもう"Tattva”で昇天して以降ものすごく早かったですね。"303"ではサビのYou can find yor way home~ってところをクリスピアンがみんなに歌ってほしそうだったんですけど、少なくとも私の周りでは歌詞知ってそうな人がいなかったのが残念(1段高くなってるところの2列目)。

そして、私がひそかに楽しみにしていた"Start All Over"。もう泣けましたね。めちゃいい曲ですよね。シンプルな構成で、クリスピアンの歌声は映えるし、ビートルズみたいなI'm so goneっていうコーラス。最高でした。

そして日本版『K』のボーナス・トラックまで演奏していったんはける。

 

アンコールにはすぐ応えてくれて、新作から" Infinite Sun"、"33 Crows"を披露した後、皆が待ち望んでいた"Hush"へ。1,2,3,Hah!はもちろん息を合わせて言いましたよ~。そしてファンも多い"Great Hossannah"の後、最後までお楽しみにとっておいた"Govinda"で締めへ。なんかの儀式の教祖と信者みたいでしたよ、もう(笑)みんなサンスクリットの歌詞でジャヤジャヤ大合唱してるんですから。もちろん私も声が枯れそうな勢いで大合唱。本当に楽しかった。

 

Kula Shakerの音楽には私の大好きな音楽が詰まっていて、ちゃんとそういう過去のものを踏襲していることに音楽の歴史を見たというか。そこに感動して涙が出ましたね。

ジョージ・ハリスンロックにインド音楽を持ち込んでくれてありがとう~」とか、"33 Crows"聴いてるときに「ボブ・ディランこの世にあの真摯で無骨な音楽を届けてくれてありがとう~」と思ったし、「エリック・クラプトンSki-ingでギターあんだけひずませてハードにしてくれたのありがとう~」「ディープ・パープルよ"Hush"という素敵な楽曲を世に広めてくれてありがとう~」と先人たちへの感謝の念が次々と浮かんで、それを自分たちのスタイルに消化して、後に続く人たちに影響を与えてるKula Shakerにも感謝と尊敬の気持ちが止まりませんでした。

 

まさに、私は半世紀ちょっとのロックの歴史が積み上げてきたものを目撃している、というか、そんな感じでした。

自分が生きていられるのはせいぜいロックが始まって100年ちょっとまでかなと思うんですが、これからどんなロックが生まれるのか、楽しみになるようなライブでした。と同時に、60年代70年代のロックの幅をぐんと広げた先人たちへの愛を再確認しました。ちゃんと、伝えていこう、子供ができたら布教しよう、とか思ったりして(笑)

 

そして今日は、私が敬愛するプログレ代表バンド、YESの来日公演へと行ってまいります。噂によると昨晩はそれはもうすごかったということで、とても楽しみです。芸術としてのロックの一つの到達点をしかと目にしてこようと思います。

 

それでは!